概要

 キレーションは合成アミノ酸であるEDTA(エチレンジアミン四酢酸)を点滴静注する治療法で、重金属解毒、狭心症・心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症、加齢による視力低下、糖尿病性血管障害などが適応とされています。EDTAにはNa-EDTAとCa-EDTAの2種類があります。特にNa-EDTAを用いたキレーション治療はアメリカ国立健康研究所(NIH)代替医療部門とアメリカ先端治療会議(ACAM)が心筋梗塞・狭心症の治療として臨床研究が進められていますが、日本では販売されていません。Ca-EDTAを用いたキレーション治療は水銀などのデトックス療法として有用です。キレーションはEDTAのミネラルイオン親和性の差を利用し、抗動脈硬化治療と有害金属の排出を行うことを目的としています。

適応と効果

1. 抗動脈硬化治療 動脈抗硬化の主体である異所性沈着したカルシウムをEDTAでキレートして移動させます(Na-EDTA)。
血管壁内の重金属を除去することによる血管再生促進効果があります(Ca-EDTA)。
2. 有害重金属の排出 有害重金属の蓄積は多くの疾患を引き起こします。金属の蓄積と疾患
鉛: 高血圧、神経障害、腎障害
水銀: 神経障害、免疫・代謝障害、カンジダ、小児自閉症、短期記憶、冠動脈疾患
カドミウム: 腎障害、免疫低下、骨軟骨代謝異常、血圧調整異常
ヒ素: 皮膚癌、皮膚障害
ニッケル: 金属アレルギー
アルミニウム: 脳神経障害(賛否あり)
過剰な鉄、銅: 活性酸素のカスケードをキャタライズ、レセプター障害、金属アレルギー
その他: タリウム、クロム、スズなど
3. 活性酸素除去 free radical (Cu++、Fe+++の減少)

狭心症・心筋梗塞

  狭心症・心筋梗塞の点滴療法のなかではキレーション療法が最も知られ、米国では年間のべ100万人の心臓血管病患者がこの治療を受けています。米国立衛生研究所(NIH)は、心筋梗塞や狭心症に対するキレーション療法の効果について多施設無作為臨床試験(TACT Study)を2002年に開始しております。また最近になって、ハーバード大学とミシガン大学の研究者が体内での鉛の蓄積と心疾患に高い相関性があることを、循環器病では世界的に権威のある学術誌Circulation誌で発表しております。

閉塞性動脈硬化症

 閉塞性動脈硬化症の点滴療法にはNa-EDTAによるキレーション療法、グルタチオン療法などがあります。糖尿病性壊疽を始め、動脈硬化に対しての治癒例が国内外で多数報告されております。

当院での取り組み

 当院では、点滴療法研究会のキレーション療法認定医の資格を持つ医師が国際基準に則って治療にあたります。
 キレーション療法の原法(フル)では1〜2週に1回ほどの頻度で所要時間が1回3時間必要とされ、忙しい現代人にはなかなか困難な状態です。そこで当院では量を半分にして、週1〜2回ほどの頻度で90分で受けられる「ハーフ」というオプションも用意しております。
 なお、動脈硬化に対してキレーション療法を希望される方には、動脈年齢や酸化ストレス度の検査を併せて受けられることをお薦めいたします。また、重金属のデトックスのために受けられる方には毛髪のミネラル(金属)検査を併せて受けられることをお薦めいたします。
 当院での点滴療法は一度に2名様までとさせていただいており、そのために低料金設定となっております。

  キレーション療法(ハーフ) 1回 13,770円(診察料、点滴手技料、税込み)
  キレーション療法(フル)   1回 22,140円(診察料、点滴手技料、税込み)
  血管年齢検査         1回  3,240円(税込み)
  酸化ストレス度検査     1回  5,400円(税込み)
  毛髪ミネラル検査       1回 12,960円(税込み)

キレーション療法