記憶力に不安を感じたら

 「最近、もの忘れが激しくって」「あの人の名前は何だっけ?」「昨日のおかずは何だった?」など、年をとると記憶が不確かになることはよくあることです。たいていは忘れたことを自覚しており、その多くは単なる加齢現象としてのもの忘れです。しかし、家族の顔がわからない、食べたこと自体を忘れている、日時や場所がわからない、忘れていることが自覚されない、というような場合は単なる「もの忘れ」ではなく「認知症」の場合があります。
 また、認知症は高齢者のみの病気ではありません。時には30歳代、40歳代でも出現することがあります。このような場合も含めて認知症には様々な原因があります。
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 認知症か心配になったら「もの忘れ外来」を受診してください。特に家族の方がもの忘れの兆候に気づくことが大切です。

もの忘れ外来の流れ

 もの忘れ外来では認知症があるか、その程度はどのくらいか、どの原因による認知症かを判断して適切な治療法を決定していきます。いくつかの検査を実施するために数回通院していただきます。1回の診察で30分以上かかることもあります。

 もの忘れ外来での主な検査

  • 問診
  • 神経学的検査
  • 神経心理学的検査(複数)
  • 血液検査(甲状腺ホルモン、ビタミンB12、脂質)
  • CTあるいはMRI
  • 脳機能検査(P300)
  • 心電図
  • 動脈硬化度検査
 もの忘れ外来ではこれらの検査を必要に応じて組み合わせて行います。
 特にP300という特殊検査は脳の反応性を見る検査で、実施できる施設は限られております。

治療

  一般的に、認知症を来たしている原因により治療方法は異なります。当院では、この分野で著明な効果を挙げている「コウノ・メソッド」も採用しています。
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もの忘れ外来